本文へスキップ

神戸を中心とした地域社会に貢献するNPOビジネスアシストこうべ

SMECアイ−診断士の視点−ESSAY

65歳
                                   T Y


自分が65歳になって
  

  私は昨年65歳になりました。5年前に60歳になったときに、「60歳」というエッセイを書きましたので、今回は  65歳について書いてみたいと思います。
  5年前のエッセイでは、下記のことを書きました。
 @いざ自分が60歳なってみると全くそのような認識がない
 A60歳になっても自分自身が成長・円熟したという実感がない
 今回は60歳からの5年間の変化を中心に書いてみたいと思います。
  
体力

 65歳になって一番痛感するのが体力の低下です。人によって相違はあるとは思いますが、60歳の時にはある程度は感じていましたか、この5年間は大きな変化が現れ、自分の体力などが低下したなと痛感しています。同じ年の人と話をすると、大部分の人が同様の意見であり、多くの人が、なんらかの要因で通院をしたり、薬を常時服用したりするようにもなっています。国民生活基礎調査によれば、60歳代では59.0%の人が通院をしています。65歳から70歳、70歳以上になると、70%前後となります。前期高齢者が65歳からというのも理解できます。今後の生活を考えると、それに対する準備が必要であり、健康食品・ジム・医療関係が伸びていくのが理解できます。また、高齢者が増加しているため、内閣府の「国民経済計算」によれば、医療・福祉産業に従事している人は、2003年の502万人から2023年には910万人となり、2030年代には製造業を超えて、最大の雇用を抱える産業になると見込まれています。

仕事

 多くの企業等で、定年の延長や定年後の再雇用の制度が拡充し、私の周りでもほとんどの人が仕事を続けています。同年代で仕事をしていない人は、なにかやりたいことがある等の明確な考えがある場合が大部分です。OECDの資料によると、日本の高齢者の就業率は非常に高く、65〜74歳の就業率は61.0%です。ちなみに、アメリカ37.6% フランス11.8%  ドイツ22.9%となっています。     
 ただし、65歳まで仕事をしていると、人によって仕事の内容が大きく異なっているのがわかります。60歳までと60歳を超えても仕事の内容がほとんど変わらない人もいれば、大幅に変化した人もいます。まだ60歳を超えた人が仕事をすること自体がまだ過渡期の状態であり、本人の能力・モチベーション・希望と、仕事の内容や報酬とがミスマッチをおこしている状況ではないでしょうか。
 60歳を超えても、@従来通りの内容の仕事をしたい Aフルタイムで仕事をしたいが責任は取りたくない B働くが、仕事量は減らしてゆっくりした 等と人によって思いや考えはいろいろとあると思います。それらの思いと、スキル・業務内容・報酬を合わせていく必要があると思います。なお、今後は70歳までや、それ以上まで働ける制度が多くなっていると思いますが、上記のように体力の問題もあり、私自身は実際に70歳まで働くことができるかはよくわからないというのが正直なところです。
  
お金

 お金に関しては65歳になって経験することが意外にいろいろあることに驚かされます。年金の受給が始まったり、介護保険料が増加したり、その支払い方法の変化等があります。また、親の介護・看取りやそれに伴う相続等も発生します。それらのお金のことやそれに関する制度は、その大部分がその年齢にならないとわからないというのが正直なところです。例えば年金の制度の内容やその繰り下げ・繰り下げや、在職老齢年金の制度等が代表的な例です。それらについては、自分より1〜3歳上の方や、すでに経験した人に概要を確認するとともに、あとは自分で確認するのが一番確実だと思います。
 また、60歳代はお金を持っています。これらの経済への影響は非常に大きなものと言えます。
   個人資産(1700兆円)の年代別保有比率  2014年 (日本銀行と総務省資料より)
    30歳以下 0.5%   30歳代 6.1%   40歳代 12.7%   
    50歳代 21.2%   60歳代 34.1%   70歳以上 25.4%    
     (60歳代が全体の1/3を占めています)

元気な60歳代


 5年前の「60歳」では元気な60歳代ということで、下記の事項を書きました。
「60歳代は、「お金」と「時間」と「体力」のバランスがとれている年代だと言われています。10代や20代のときは、時間と体力はありますがお金がない。30〜50歳代は、お金と体力があるが時間がない。70歳代以上は、時間とお金があるが体力がなくなってきます。そうなると、60歳代は仕事の責任も減り時間もある程度余裕もできるため、一番バランスがとれている時期ではないかと思います。 〜」
 事実、いろいろな資料をみても、生きがいや幸福度は60歳代が高くなっています。ちなみに、一番低いのは、50歳代で、若い人と高齢者が高く、中年層が低いというU字型カーブとなるようです。

 上記のように60歳代はよい時代だと思います。5年後に「70歳」を書くときには、充実した10年間だったと書ければと思っています。



NPO法人 ビジネスアシストこうべ